涼宮ハルヒの憂鬱




 最近のアニメ業界は凄い。
 日本の産業として、外人から挙げられるレベルにまで到達している。
 日夜、さまざまなアニメが作られ、我々はそれを必死に見る。
 しかし、ある程度の良作は簡単に見つけられても、凄まじい名作はそう簡単には見つからない。
 だから、半端じゃない名作との出会いは、それだけ人に大きな影響を与える。
 俺の場合は、これがまさしくハルヒだった──


 とかまあこんな感じで進めていこうかと思ったんですけど、やめときます。疲れそうなんで。
 くどいようですが、最近のアニメ業界の盛り上がりは異様というに十分値します。
 俺的には、その第一人者として、先頭にいるのが、ハルヒです。
 このアニメの素晴らしさといったら無かった。俺の戯言の10000000000000000倍は素晴らしかった。
 まあこの神アニメのよさを今更語るのはなんだが、それでも語らせてもらうと、
 まず色々しでかしてくれるのが素晴らしい。
 最初の話で「朝比奈みくるの冒険」を持ってくるとは夢にも思わなかった。
 何気なく第一話を見て、「みっみっみみらくるみっくるんるん♪」てなってたときは俺の体から何かが出たに違いない。
 てっきり見間違いだと思った。しかし結果的にこれを一話にもってきたのは正解だったかもしれない気がする。
 なにせ、ノベルのほうでは、完成した映画が文字のみで語られるという味気ない状態になっており、その映像版を見ることで、既読者のテンションは上がったはずです。
 まあ俺は普通の始まり方も見たかったのですが。なにせ俺はアニメで初めてみたクチであり、何がなんだか分からなかったのです。
 とりあえずここで声(ってかフォント)を大にして言います。

 
 一話で見るのやめちゃった奴、今すぐDVD借りてこい!


 うん。少数派ながらいたらしいからね。俺は逆に続きが楽しみになったけどね。
 そしてまあ一話を迎えるのですが、

 OP・EDのクオリティがやばい。

 さっすが京アニだぁあ!って俺は当時は京アニの凄さを全く分かってなかった青二才なのですけどね。
 しかしまあ、京アニもやってくれたなあ。他の制作会社だったらこうはいかなかっただろう。
 グチャグチャな時系列に、イチイチハイクオリティなOP・ED。そして極めつけは「ライブアライブ」などの枚数の多さ。


 京アニGJ!!(涙を流しながら)


 ひとつひとつの細かい動作が、京アニの細かな配慮によって生きているんです。
 たとえば、「サムデイ イン ザ レイン」で、ハルヒが制服の上からカーディガンを着て、制服の背中のとこにあるあの青い部分を引っ張り出す仕草。(うまく説明できてない)

 すっごく萌えた


 もちろんその後のアカンベーにもやられましたが、俺はこっちの方がやられました。
 とにかく、一つ一つの仕事が丁寧なんです。京アニは。
 原作も素晴らしいと思いますが、京アニのお陰でそれが何倍にもなりました。

 また、バックのBGMの選択も凄いと思うんです。
 第一話(憂鬱の一話)で、「The melancholy of Haruhi Suzumiya」の表記とともに流れる音楽。
 なんともいえぬ「居心地の良さ」みたいなものを感じました。
 そしてそのサンタクロースに関するトークが杉田ボイスでつつがなく始まります。
 その途端、俺は話にのめりこんでました。
 あんな視聴者の取り込みようは、普通のアニメには不可能です。
 
 そして、これまでの話の示唆や、前回の古泉の話などで、このアニメの裏に潜む「謎」が大体分かってきた最終話。
 ここでまた「The melancholy of Haruhi Suzumiya」の表記とともに第一話と同じ音楽が流れる。

 ゴファッ(吐血)

 なんという良すぎるセンス。またまたあの居心地のよさを感じてしまう。
 それも第一話のときとは比べ物にならないくらいの。
 多分最終回ということもあり、無意識に身構えてしまっていた緊張をこのBGMが優しく暖かく溶かしてくれたのでしょう。
 お陰で最終回を見終わったときは、かつてないくらいの充実感が俺を襲いました。
 ハルヒの成功の影の立役者として、BGMがいると思います。

 

 音楽といえばこのアニメにおいて捨て置けないのが、「ハレ晴れユカイ」
 EDとして起用されていましたが、これは凄い!
 今更俺が語る必要も無いくらいネット上を一人歩きした凄さですが、あえてまた声を大にして言いたい。

 

 これは革命だ!


 アニメ界に爆風をもたらしました。
 このダンスを始めてみたとき、「ああ製作が京アニでよかった」とシミジミ思ったものです。
 このたった1分半やそこらのダンスに、作画枚数4500枚をつぎ込んだそうです。
 4500枚という数字がいかに凄いかは、別に俺が言わなくてもいいと思います。
 そんな努力の影に、俺たちの感動があるんですね。

 

 そして、その音楽の発信源である声優。
 意外なことに、ハルヒの声優陣は、この時点では全然無名でした。
 古泉役の小野大輔や、キョン役の杉田智和はある程度の場数を踏んでいましたが、女性陣はほとんど売れていない人たちばかりでした。
 しかし、ここまでイメージにあったキャストがあったでしょうか?
 おそらく、無名だろうとなんだろうと、スタッフの真剣な思案の末、最もイメージにあう形になったのだと思います。
 大御所だろうとルーキーだろうと全く気にしないその姿勢。素晴らしすぎます。

 「作画」「声」「内容」「音楽」という要素が全て完璧につめこまれています。

 

 


 京アニは、これまでも多くの良作を世に出しています。
 しかし、ハルヒはそれらの中でも郡を抜いています。

 というか、アニメ界全部から見た視点で言っても、ハルヒは郡を抜いているでしょう。
 ここまで視聴者を飽きさせないアニメも、あまり無いでしょう。
 
 俺はDVDを全巻所持しており、すべてにおいて20回。
 憂鬱1と憂鬱6に至っては、多分50回くらい見たと思います。
 でも俺は今から憂鬱1を見ても全然つらくありません。
 見るたびに新鮮な気持ちでいっぱいになります。

 

 

 


 とにかく、長々と語ってきましたが、要は、

 

 「涼宮ハルヒの憂鬱」は面白い!


 これにつきます。

 

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